芳賀・宇都宮LRTの制服お披露目も 車両基地を初めて一般開放、見学会の様子は【レポート】

車両基地内で行われた見学会の様子

栃木県宇都宮市の宇都宮ライトレール車両基地で10日、ことし8月26日に開業する芳賀・宇都宮LRT(愛称:ライトライン)の車両見学会が行われました。

これまでもLRTの停留場などで車両公開を行ったことはありましたが、車両基地を広く一般に開放して見学会を行うのは今回が初めて。参加者らは低床車両「HU300形」に乗り込み、真新しい座席や運転台を見学しました。中にはLRT車両の設備について質問する鉄道ファンや、「(LRTの開業が)地域の賑わいにつながれば」と語る地元民の姿も。

HR300形の一般座席。優先席とはシートの硬さがやや異なります

会場内のブースでは電停キーホルダーや全線試運転開始クリアファイルといった限定商品・新商品の販売も行われており、試運転時の前面展望も初めて公開されました。

グッズ販売会の様子。開場後30分ほどで売り切れたグッズもあったようです

現業制服も初公開!気になるデザインは……?

運転士や技術社員など、宇都宮ライトレール社員が着用する制服もお披露目されました。

写真/宇都宮ライトレール(株)提供

制服のデザインは、『雷都を未来へ』というLRT事業のトータルデザインのコンセプトを反映させたものになりました。黄色やグレーのベースカラーを用いながら、車両と並んだ時に映える色彩も意識し、未来感を演出しています。

環境への配慮といったSDGsの考えも取り入れ、多様性に配慮したジェンダーレス制服として男女で統一した仕様を採用。運転業務にあたる際の機能性や着用時の使い心地の良さも実現したといいます。

お披露目式の後は「子ども制服試着会」も開催。LRTの運転士になりきった子供たちが、LRTのパネルや車両と一緒に記念撮影を行っていました。

芳賀・宇都宮LRTは、国内では75年ぶりの新規開業となる路面電車です。黄色と黒のカラーが映える低床車両「HU300形」を投入し、開業当初は40分台後半で全線をつなぎます。将来的には快速運転も予定されており、宇都宮エリアの新たな足としての役割が期待されています。

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