「しっかりと仕掛けてチャンスを作る」充実のシーズンを終えて代表参加の三笘薫、世界一へ意気込み「どの相手にも勝てる可能性はある」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日本代表は14日、キリンチャレンジカップ2023に向けた活動3日目を迎えた。

6月はエルサルバドル代表(15日)、ペルー代表(20日)と2試合を戦う日本。3月に森保一監督の第二次政権となる活動がスタートしたが、ウルグアイ代表とコロンビア代表には勝つことができなかったため、この2試合での勝利を目指す。

試合会場の豊田スタジアムで前日練習が行われ、冒頭15分間がメディアに公開。選手たちはランニングやストレッチ、ロンドを行ったところで公開が終了した。

練習後、MF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)がメディア取材に応じ、明日の試合に向けては「高い位置でボールを受けられれば、しっかりと仕掛けてチャンスを作ることが自分の役割なので、それを出せればと思います」と、攻撃面で良さを出したいと意気込んだ。

ブライトンではプレミアリーグ初挑戦ながら33試合に出場し7ゴール5アシストを記録。大きなインパクトを残した。

エルサルバドルは引いて守ってくる可能性もある状況。リーグ戦でも引いた相手やスペースを埋められることもあった中、その攻略法については「クロスからのヘディングだったり質の部分は関係ないと思いますし、たくさんチャンスを作って、1人、2人抜ければ良いかなと思います」と語り、「ミドルシュートや相手を引き出す作業をしたいと思います」と、攻撃面でのイメージもしっかりできているようだ。

今回のメンバーには大学時代に切磋琢磨した相手が多く招集。ユニバーシアード代表でも戦ったDF森下龍矢(名古屋グランパス)や川崎フロンターレ時代のチームメイトでもあるMF旗手怜央(セルティック)などがいる。

森下とは左サイドでコンビを組む可能性があり、旗手も左のインサイドハーフでプレーする可能性があるため、同サイドでコンビを組む可能性が。「すぐ試合に入って、龍矢だったりレオはずっとやってきているので、そこは話さなくてもわかるところはありますし、話さなくてもわかるところはあります。ずっとやってきているからこそ生かせる部分もあります」と、三笘も阿吽の呼吸で動ける部分もあると語った。

初招集の森下については「彼は機動力があって、オーバーラップをたくさんしてくれると思いますし、僕もパスはできるので、彼の良さを引き出したり」と、良い関係を築けると語り、「守備のところもしっかり強いですし、レオも近くにいると思うので、その辺は話し合ってやれればと思います」と良いプレーができそうだとした。

また、川崎Fでもコンビを組んでいた旗手については「強度や1つ1つのプレーのクオリティは高くなっている印象で、刺激を受けていますし、負けられない気持ちも強いですし、彼から学ぶことも多いので、それを上手く融合させて試合で出せればと思います」と、セルティックでの成長に刺激を受けていると語り、良さをお互いに出したいと意気込んだ。

さらに、ジュピラー・プロ・リーグで22ゴールを記録し、初のヨーロッパ挑戦で得点ランキング2位の結果を残したFW上田綺世(セルクル・ブルージュ)も同じユニバーシアードで戦った世代。まだ代表でゴールがない上田については「インサイドの選手からのスルーパスだったり、引いている相手に対してシュートを打つ形も多いかもしれないですが、サイドで仕掛ける形、アシストの形が増えるかもしれないですが、試合をやってみないとわからないですね」と、ゴールを決めるためのお膳立ては想像できているようだ。

今回の活動から、MF遠藤航(シュツットガルト)がキャプテンに正式就任した。遠藤のキャプテンについては「吉田(麻也)選手のキャプテンシーとは違うと思いますが、背中で見せるところもありますし、声をかけるところもありますし、チームでキャプテンをやっていることで安心感もあります」と印象を語り、「チームを作っていく上で、彼がキャプテンとなって前に進んでいけると思うので、上手く話し合いながらできればと思います」と、力を合わせてやっていきたいとした。

また、「世界一を目指す」という発言を受けては「どの相手にも勝てる可能性はあるので、そこを目指すのは大事だと思います。その上でベスト8が通過点になれればと思います」とコメント。三笘もワールドカップ優勝を目指してレベルアップしていく気満々だ。

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