神戸がJ3長野を3発撃破! リンコンがPK弾含む2発、汰木は左足で貴重な追加点【天皇杯】

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14日、第103回天皇杯2回戦のヴィッセル神戸vsAC長野パルセイロがノエビアスタジアム神戸で行われ、3-1で神戸が勝利した。

J1第17節でセレッソ大阪に1-2と敗れて中3日の神戸は、山口や酒井などの主力選手がベンチ外。大迫と武藤もベンチスタートとなり、最前線にはリンコン、右ウイングにはジェアン・パトリッキが入った。

対する長野はJ3で3連敗中。ホームでFC琉球に逆転負けを喫した直近の試合から中2日という強行日程だが、本拠地・長野Uスタジアムではパブリックビューイングも開催されるなどクラブを挙げてこの一戦に臨み、6年ぶりの3回戦進出を目指した。

リーグ戦でほとんど出場機会がない神戸のリンコンが勢いよく試合に入る。立ち上がりの6分、後方からのロングボールに抜け出し、長野のGK金民浩との一対一に。しかし、必死に戻ったDF佐古のタックルに阻まれ、シュートは打てなかった。

それでも、神戸に先制点をもたらしたのはリンコン。12分、神戸は長野の安東のボックス内でのハンドによってPKを獲得すると、キッカーのリンコンはゆっくりとした助走から右足で冷静にゴール右隅へ流し込んだ。

ビハインドを背負った長野も即座に反撃。17分、長身の西村が右CKに対して打点の高いヘディングで合わせると、強烈な一撃は惜しくもクロスバーを叩いた。早い時間帯で同点としたかったなか、逆に追加点を与えてしまう。

神戸は29分、汰木の左CKにリンコンがヘディングで合わせ、ネットを揺らす。リンコンは、5月24日に行われたYBCルヴァンカップ・名古屋グランパス戦以来のスタメン出場で早くも2ゴールとなった。

それでも、長野も前半終盤に1点を返す。前半アディショナルタイム1分、安東の右CKに飛び込んだのは、またしても西村。神戸選手の死角からヘディングで合わせ、ゴール左隅へ突き刺した。

1点リードで試合を折り返した神戸は59分、2ゴールのリンコンとジェアン・パトリッキを下げ、大迫と武藤を投入。汰木を含めた鉄板の3トップが揃い、3点目を目指す。

すると、64分に汰木が追加点をゲット。初瀬からのロングボールに抜け出すと、ボックス左でワントラップし、DFを背負いながらも左足を一閃する。シャープな一振りをゴール右へ突き刺した。

追いつきたい長野は73分に4枚替えを敢行。ゴールを決めていた西村や近藤らを下げ、負傷離脱からの復帰戦となる進や背番号10の山中らを投入した。

しかし、2点リードで余裕を持って試合を進める神戸を崩すには至らず。試合終盤にかけては神戸陣内に押し込む時間も長かったが、途中出場の進が鋭いシュートを放つシーンもあったものの、後半はネットを揺らせずにタイムアップを迎えた。

この結果、J1勢としての貫禄を見せた神戸が3回戦に進出。7月13日に行われる3回戦ではJ2のジュビロ磐田と対戦する。

ヴィッセル神戸 3-1 AC長野パルセイロ

【神戸】

リンコン(前12、前29)

汰木康也(後19)

【長野】

西村恭史(前46)

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