サッカーの天皇杯全日本選手権は14日、2回戦1試合がノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で行われ、4大会ぶりの優勝を目指すJ1ヴィッセル神戸は3-1でJ3のAC長野パルセイロを下し、初戦突破を果たした。FWリンコンが2得点と活躍した。
神戸とバルセロナによる親善試合が6日に組まれたのに伴い、当初から1週間延期された一戦。J1暫定3位の神戸は、リーグ戦の前節C大阪から先発を5人残したほか、MFサンペールやDF尾崎らもキックオフからピッチに立った。
神戸は前半12分に先制した。前線左の汰木(ゆるき)がクロス。ゴール前で流れたボールを尾崎が蹴り、相手MFの手に当たってハンドの判定。PKを獲得し、リンコンがゴール右下に決めた。
同17分には長野がCKからヘディングシュートを放つも、GK前川が頭上で好セーブ。29分には、汰木の左CKからリンコンが頭でゴールネットを揺らし、この日2点目を挙げた。
前半終了間際に長野の西村にCKから頭で押し込まれ、1点を返されたが、後半19分、神戸が突き放した。左サイドの初瀬が縦パス。ペナルティーエリア左で受けた汰木が、ドリブルからゴール右へと突き刺し、3-1に。その後も、途中出場した大迫や武藤らが攻め立てた。
7月1日のJ1リーグ・北海道コンサドーレ札幌戦限りで退団する元スペイン代表MFイニエスタはベンチ外だった。MF山口とDF酒井もベンチに入らなかった。