大島特産ヘチマ知って 地元企業、若者団体と連携 子ども向け体験や観察会

ヘチマの苗を植える関係者=射水市西高木

 射水市中野の「へちま産業」と同市の若者グループ「とやまのめ」は14日までに、連携して大島特産のヘチマを発信する取り組みを始めた。同市西高木の古民家を拠点に、ヘチマを栽培し、子どもを対象とした生育の観察会や収穫、たわしへの加工体験などを行う。へちま産業が管理する畑も見学してもらい、多くの子どもらが地元の特産に誇りを持てるような取り組みにしていく。

 へちま産業ではヘチマの知名度向上を目的に、市内で総菜や弁当を製造販売する会社と食用の「十角へちま」を使った総菜の開発、化粧水やせっけんなどのスキンケア商品を全国で販売している。子どもへの啓発にも力を入れ、市内の小学校でヘチマ栽培に協力したり、高校での講演会活動などを行ったりしてきた。

 10日には初めての活動となる苗植えが行われ、食用と加工用のヘチマ計24株を畑に植えた。今後、古民家前にもヘチマの「グリーンカーテン」を設置する。親子向けのイベントでは陸上スクールなどを展開する一般社団法人「アスリッシュ」(富山市)や市内の学生グループの協力を得て、ランニングイベントに合わせた観察会や食用ヘチマの調理、加工体験などを行う。

 とやまのめの中谷幸葉代表は「子どもらが夏休みの自由研究でヘチマを題材にしたくなるような活動にしていきたい」と意気込み、へちま産業の瀧田秀成社長は「若者の力を借りて、射水市はヘチマが有名なんだと知ってもらいたい」と話した。

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