オランダとの120分の激闘を制したクロアチアが初の決勝へ駒を進める!《UNL》

[写真:Getty Images]

UEFAネーションズリーグ2022-23準決勝のオランダ代表vsクロアチア代表が14日にフェイエノールト・スタディオンで行われ、クロアチアが延長戦の末に2-4で勝利した。

ベルギー、ポーランド、ウェールズと同居したグループA4を首位通過したオランダと、フランスとデンマーク、オーストリア同居したグループA1を首位通過したクロアチアによる注目の準決勝。

2大会ぶりの決勝を目指すオランダは、GKにバイロウ、最終ラインは右からダンフリース、ヘールトライダ、ファン・ダイク、アケ。中盤はヴィーファー、コープマイネルス、F・デ・ヨング、前線はマレン、ガクポ、シャビ・シモンズの3人を起用した。

一方、クロアチアはGKにリヴァコビッチ、4バックにユラノビッチ、シュタロ、ヴィダ、ペリシッチを起用。中盤はモドリッチ、ブロゾビッチ、コバチッチ、前線はパシャリッチ、クラマリッチ、イバンシッツの3人が並んだ。

立ち上がりから互角の攻防が続く一戦は、両チームなかなか決定機まで至らない状況が続く。そんな中、オランダは31分に最終ラインのアケのロングフィードでDFの裏に抜け出したコープマイネルスがボックス左からシュートを放ったが、これはゴール上に外れた。

チャンスを逃したオランダだったが、34分に相手DFの中途半端なクリアを敵陣で奪うと、最後はアケの縦パスをボックス内で受けたヴィーファーが右に展開。これをフリーで受けたマレンがゴールに流し込んだ。

迎えた後半、先にチャンスを作ったのはクロアチア。53分、ボックス内でボール奪取に成功したモドリッチがガクポに後ろから手をかけられて倒されPKを獲得。これをクラマリッチが冷静にゴール中央に沈めた。

同点弾で勢いづいたクロアチアは、72分にもボックス左のイバンシッツが供給したクロスを中央のパシャリッチが左足ボレーでゴール右隅に流し込んだ。

その後も互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。このまま後半終了かと思われたが、ドラマは試合終了間際に訪れる。アディショナルタイム6分、オランダはコープマイネルスの右クロスをゴールエリア左のファン・ダイクが頭で折り返すと、相手DFの中途半端なクリアを最後はボックス中央のラングがゴールに流し込んだ。

結局、試合は2-2のまま90分が終了し延長戦に突入。迎えた延長前半、クロアチアはシュタロを下げてペトコビッチを投入。すると98分、左サイドに開いていたモドリッチからのパスを受けたペトコビッチが反転でF・デ・ヨングをかわすと、斜めに切り込みバイタルエリア手前から右足一閃。狙いすましたミドルシュートがゴール左隅に吸い込まれた。

勝ち越しに成功したクロアチアは、116分にもボックス左のヴラシッチが折り返したボールを受けたペトコビッチがマラシアに倒されてPKを獲得。これをモドリッチがゴール右に決め、リードを広げた。

結局、試合はそのまま2-4でタイムアップ。勝利したクロアチアが初の決勝へ駒を進めた。一方、敗れたオランダは3位決定戦に回ることとなった。

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