放課後は子ども食堂へ!児童が先頭 受け付けや配膳など積極参加 週2回開催、兵庫・三木の口吉川町公民館にオープン

カレーを味わう子どもたち=口吉川町公民館

 子ども食堂「風和里(ふわり)~もぐもぐ食堂~」が、兵庫県三木市口吉川町殿畑の口吉川町公民館にオープンした。子どもが安心して過ごせる居場所として、週に2回開く。児童らも受け付けや配膳を手伝うほか、会議で食堂のキャラクターを決めるなど、運営に積極的に参加。地域の大人とかかわりながら、主体性を伸ばす場にもなっている。(小野萌海)

 町内の保護者でつくるボランティア団体「Infinity(インフィニティ)」(大西弓佳代表)が運営。保護者が働いているなど、子どもが1人になりやすい放課後を不安なく過ごせるようにと始めた。

 団体名には「無限」を意味する英単語を採用。同団体のスタッフは「子どもがやりたいことはできるだけ制限なくやっていきたい。ゆくゆくは空き家をリノベーションして地域食堂をしたい」と力を込める。市によると、市の補助制度を活用して運営する子ども食堂は市内で6カ所目という。

 児童は学校が終わると、公民館に直行。宿題や遊びの時間を過ごした後、食事を楽しむ。「子ども会議」を開き、運営について話し合うこともあり、これまでに食堂の看板デザインやキャラクター、招待者などを考えてきた。食堂の名前の「もぐもぐ」という部分は、子どもたちの意見が反映されているという。

 オープン初日となった8日のメニューは、カレーとサラダ。料理は大人が作り、子どもたちが配膳や受け付けを担った。訪れた子らに、カレーを大盛りにするか少なめにするかなどを聞き、調理室の大人に注文する。配膳などを仕切る食堂リーダーの久次蘭さん(12)=口吉川小6年=は「みんなが楽しく食べられる場所にしたい」と全体に目を配っていた。

 子どもや大人を合わせ、この日は約50人の利用者でにぎわった。カレーの大盛りをぺろりと平らげた口吉川小5年の男子児童(10)は「なめらかでおいしかった」と笑みを浮かべた。

 毎週木、金曜の午後5時半~8時(宿題や遊びの時間は午後3時半~5時半)。月によって変動する場合があり、開催日カレンダーを公民館に掲示する。

 大人も利用でき、食事代は子どもが無料~200円、大人500~600円。コーヒー200円。同団体TEL070.9140.1879

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