「超、いいです」勝みなみが米国のホテルに笑顔の理由 今週は新キャディ

長年宮里藍さんのキャディを務めたミック・シーボーン氏が勝みなみのバッグを担ぐ(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 事前(14日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

開幕前日、プロアマ戦の待機選手リストに入っていた勝みなみは練習場での調整で初日に備えることになった。日本ツアーで実績十分でも米ツアーでは一人のルーキー。母国ではプロアマをプレーすることが当たり前だっただけに、時間を持て余しそうでいて、本人は全く気にするそぶりがない。ホテルに帰っても、やることがあるからだ。

米国ではトレーニングジムが設けられたホテルが多い。「毎週ホテルについているので、それがすごくありがたい。日本だと(専門の)ジムに行くしかない。それ(移動)も時間のロスですし。(米国のトレーニング環境は)超、いいです。最高!」と声を弾ませる。日本でも予選ラウンドのスタートが午前中なら午後から、逆に午後のプレーなら午前のうちにトレーニングを入れることも珍しくなかった。かねて精力的に取り組んできた習慣は新天地でも継続中で、むしろモチベーションは上がっているかもしれない。

開幕2日前は18ホールを回って調整(撮影/亀山泰宏)

2試合連続予選落ちで迎えた前週は、初日92位スタートから追い込みをかけて15位フィニッシュ。終わってみれば、7位に入った4月「DIOインプラントLAオープン」以来の好成績となった。「なにか違う」と抱えていたスイング面の違和感も徐々に解消され、練習場でもショットに対する自分の“基準”が上がってきたとも感じている。「『あれくらいの曲がりだったらいいな』と思っていたものが、『イヤだな』と思える。1ランク上がって、悔しさが出ているというか、いい傾向」とうなずく。

今週は長年にわたって宮里藍さんのエースキャディを務めたミック・シーボーンさんがバッグを担ぐ。「すごく落ち着いた、穏やかな感じの方。そういうタイプの方が自分には合っているのかなとも感じています」。新たな挑戦の一つひとつを楽しみながら、階段を上っていく。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

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