官民一体で観光客誘致を 「鏡野観光局」スタート 温泉や名勝などの資源生かし/岡山・鏡野町

岡山県鏡野町の観光のかじ取り役を担う法人組織「鏡野観光局」が12日、設立された。観光地域づくり法人(DMO)として7月1日に事業をスタートさせるとともに、候補法人として観光庁に登録申請する。観光資源の開発や観光客誘致などに官民一体となって取り組む。

一体的な観光推進体制を整備し、観光産業による地域活性化、地域経済の発展につなげる目的。町商工会や奥津温泉旅館組合、作州かがみの森林組合などの団体、観光事業者、個人会員で組織する。

設立総会が同町井坂の奥津振興センターであり、関係者や来賓約40人が出席。誘客に向けた受け入れ体制の整備やプロモーション、関係人口を拡大するファンの創出、観光商品の開発・販売などの事業案を承認した。

続く理事会では、会長に山田満生氏(33)=山田養蜂場専務=を選出。山田会長は「コロナ禍からの人流回復の時流に乗って、自然や食などをアピールし、町の活性化に貢献していきたい」と決意を述べた。

同町は美作三湯の一つに数えられる奥津温泉、国名勝・奥津渓、県立森林公園、高清水トレイルなど豊富な観光資源を有する。2022年度の観光客数は約80万人。

© 津山朝日新聞社