桂川有人は松山英樹&石川遼と練ラン「見るだけでもイメージ湧く」

初出場の桂川有人は、松山英樹、石川遼と練習ラウンド。7つ上の先輩2人の調整に目を光らせた(撮影/中野義昌)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(14日)◇ロサンゼルスCC(カリフォルニア州)◇7423yd(パー70)

米国予選会を突破して「全米オープン」に初参戦する桂川有人は開幕前日、松山英樹と石川遼の2人と練習ラウンドをともにした。同伴プレーが実現したバックナインはコースチェックを行いながら、7つ年上の先輩たちが調整する姿を目で追った。

せっかくの貴重な機会だけに、経験豊富な先輩から盗めるものは盗みたい。ただ、「なかなか簡単には聞けないですね」と苦笑い。それでもタイミングを見計らいながら、ラフからの脱出が困難なアプローチショットについて質問しては「イメージと感覚を照らし合わせて聞くというか…見るだけでもイメージが湧く」と濃厚な時間を過ごす。時折クラブを手渡して、会話をする場面もあった。

会場で配られた全米オープンのプレーヤーバッジ(撮影/中野義昌)

今月5日の予選会(ノースカロライナ州オールドチャタムGC)後は、同じ東海岸のサウスカロライナ州で開催された米下部コーンフェリーツアーに出場。4日間をプレー(31位)した後に大陸を横断し、当地には月曜から入った。翌火曜は午前から午後にかけて練習場で念入りにショットの調整をしてからアウト9ホールをラウンド。限られた時間の中、この日のコースチェックで最後の調整を終えた。

2022年「全英オープン」に次ぐ2度目の海外メジャーのコース攻略は、米国特有のバミューダ芝のラフをキーポイントに挙げる。「まだ考えながらではあるけど、ほかの選手よりも飛ばない分、とりあえずしっかりとフェアウェイに置いて。ラフに入れると飛ぶ選手たちも難しいと思うので、フェアウェイにあれば戦えるんじゃないかな」と考えを巡らせた。

攻略のキーポイントにボールが沈みやすいラフを挙げる(撮影/中野義昌)

開幕を前にショットの調子は「全部イマイチ」と不安そうな表情だが、決勝ラウンドに進出した昨年の全英(42位)と同じような状態とも話す。「全英もコースを回って80切れるかな、とか思いながらやっていて。やりながら自信がつけばいいな」と難コースと向き合い、今季からPGAツアー昇格に向けて奔走する24歳が世界最高峰のフィールドに挑む。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)

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