木のぬくもり、心地よく 天童の佐藤工芸、ショップ&貸しスペース開店

佐藤工芸がオープンしたショップ&レンタルスペース「kokochi-kigi」=天童市北目3丁目

 天童市の木材加工会社「佐藤工芸」(高橋裕子社長)は、ショップ&レンタルスペース「kokochi―kigi(ここち―きぎ)」をオープンした。物販や木工体験の場として利用するほか、ワークショップやマルシェ開催を希望する人にスペースを貸し出す。ものづくりの魅力を発信する拠点施設へと成長させたい考えだ。

 同社は将棋の飾り駒や家具の部材などを手掛けており、ショップ&レンタルスペースは5日にオープンした。「kokochi―kigi」の名称は「心地よい」と「木々」に由来し、木のぬくもりを感じながら、特別な体験と時間をシェアできる場所にしたいとの願いを込めた。

 木造2階建て、延べ床面積約260平方メートル。2階がショップとレンタルスペースで、普段は同社商品の展示・販売やカフェの営業を行っている。1階は作業場兼事務所で、2階からガラス越しに木材加工の様子を見学できる。

 体験イベントは月2回ほどのペースで開催する予定で、端材を使った木工製品作りなどを約500円から楽しめる。スペースの貸し出しは1時間約千円とする計画。高橋社長は「当社インスタグラムでイベント情報などを発信していきたい」と話す。

 山形新聞社のクラウドファンディング「山形サポート」で、体験イベントやワークショップで使う道具などを調達した。問い合わせは同社023(653)3164。

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