栃木銀行9年ぶりベア 平均5%、若手の処遇重視

栃木銀行本店

 栃木銀行(黒本淳之介(くろもとじゅんのすけ)頭取)は14日、7月1日から賃上げを実施すると発表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)や定期昇給を含めて、年収ベースで平均約5%賃上げする。2024年度から、職員の初任給も最大4万4千円引き上げる。ベア実施は14年以来9年ぶり、初任給の引き上げは11年以来13年ぶりとなる。

 物価高騰が続く中、安心して働ける環境づくりや優秀な人材の確保につなげる。対象者は管理職を除く正職員約1300人で、特に若手の処遇を重点的に改善するとしている。

 初任給は24年度の入行者のうち、大卒は1万5千円増の22万円。短大卒が4万4千円引き上げて20万5千円、高卒は4万1千円増の19万5千円とする。

 パート職員約200人の時給も、23年8月支給分から引き上げる。地域性を踏まえ、栃木、群馬、茨城3県の営業店事務職が200円増、東京都と埼玉県の同事務職は250円増とした。本部事務職は80円引き上げる。

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