思い込めて「TDM」 高校生と住民らがヒマワリ種まき 農福連携事業で福島へ/岡山・津山市

ヒマワリの花で地域を元気にしようと、岡山県津山市にある美作高校福祉医療コースの2年生が13日、同市高倉地区の住民や障がい者福祉施設の利用者と協力し、高倉公民館近くの畑で種まき作業を行った。8月中旬に見ごろを迎えるという。

ヒマワリ油の原料にするための種を収穫し、東日本大震災で被災した福島県に送って支援するプロジェクトに賛同。地域交流や農福連携事業として初めて計画し、生徒19人、高倉地域づくりの会10人、どんぐり工房の利用者と職員12人が参加した。

「高倉の地をどんぐり工房と美作高が盛り上げる」との思いを込め、それぞれの頭文字「TDM」を黄色い大輪で浮かび上がらせることを生徒が考案。1文字の幅を約6メートルにし、地面に溝を掘った後、種をまく人、土をかぶせる人と役割分担し、会話も弾ませながら作業に励んだ。ハートの絵もかたどる。

同校の井口信喜さん(16)は「みなさんと協力し、貴重な体験ができた。地域の思いがつながるような花が咲いたらうれしい」と話した。

生徒たちは開花まで草取りや水まきなどを定期的に行うという。

「TDM」の文字を浮かび上がらせようと、ヒマワリの種をまく参加者

© 津山朝日新聞社