6月22~25日にアメリカ・ニューヨーク州のワトキンス・グレンで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第5戦『サーレン・グレン6時間』に向けて、全4メーカーのLMDhカーを対象にBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)の微調整が行われた。
IMSAは来週末に開催されるシーズン第5戦/ミシュラン・エンデュランス・カップの今季3戦目に向けて、シリーズの最高峰カテゴリーであるGTPクラスのBoPを更新。アキュラ、キャデラック、BMW、ポルシェの各LMDhマシンのパフォーマンスレベルを調整した。
6月14日(水)に発表された最新のBoPを確認すると、3月のセブリング12時間以来となる長距離レースでは、4つのメーカーのマシンの重量とパワー、エネルギー使用量にわずかな変化が見られる。
この中で重量については4台すべてが前戦比プラスとなり、アキュラARX-06が4kg、ポルシェ963は5kg、BMW MハイブリッドV8とキャデラックVシリーズ.Rはともに7kgのウエイトが追加されている。
アキュラの出力値は変わらないが、BMWとポルシェの2車種は1kW(約1.35ps)分のプラス、キャデラックは2kw(約2.7ps)のパワーアップが認められた。
また、エネルギー使用量のテーブルでは、BMWとキャデラックに3MJが追加され、ポルシェは2MJを獲得した。アキュラも2MJのエネルギーが追加で使用できるようになっている。
■2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権 第6戦ワトキンス・グレン用GTPクラスBoP(6月14日付)
マシン 最低重量 最高回転数 最大出力 最大エネルギー量
アキュラARX-06 1053kg(+4) 9512rpm 520kW(±0) 917MJ(+2)
BMW MハイブリッドV8 1038kg(+7) 8000rpm 513kW(+1) 905MJ(+3)
キャデラックVシリーズ.R 1037kg(+7) 8800rpm 513kW(+2) 905MJ(+3)
ポルシェ963 1043kg(+5) 8158rpm 515kW(+1) 909MJ(+2)