「永ちゃん田んぼ」住民ら田植え 美作、横顔のシルエットなど描く

永ちゃん田んぼに古代米の苗を植える参加者

 歌手の矢沢永吉さんをテーマにしたデザインを稲穂で浮かび上がらせる美作市大原地域の「永ちゃん田んぼ」は5年目を迎え、地元住民やファンら約50人が11日、8月の完成形をイメージしながら田植えにいそしんだ。

 舞台は大原小(同市下町)そばの水田約10アール。住民有志のグループ・永ちゃん田んぼの会が主導し、今年は帽子をかぶった矢沢さんの横顔のシルエットや「THANK YOU ROCK’N’ROLL」の文字を、稲が黒の古代米と緑の多収米を使って描く。

 矢沢さんの曲が響き渡る中で、参加者はシルエットや文字の部分に古代米、背景となる部分に多収米の苗を丁寧に手植えした。

 大原小3年の女子児童(8)は「お米がたくさん取れるように成長し、かっこいい田んぼになってほしい」と願いを込めた。

 古代米は阪神タイガースをテーマにしていた作東地域の「トラちゃん田んぼ」から継承。収穫した米は学校給食で使ってもらう。

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