生徒母への中傷投稿に賠償命令 165万円、旭川いじめ

 北海道旭川市で2021年、いじめを受けていた中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死した問題で、ツイッターへの投稿で名誉を毀損され精神的苦痛を受けたとして、広瀬さんの母親が投稿した同市の女性に約250万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で旭川地裁は15日、女性に計165万円の賠償を命じた。

 佐藤惇裁判官は判決理由で「娘を突然亡くした原告が、自身が娘の自殺の一因であるかのような名誉毀損を受けたことにより大きな精神的苦痛を被ったことは明らか」と指摘した。

 母親の代理人弁護士は、名誉毀損が認められた点を評価した。

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