トランプ氏、文書返還を拒絶 弁護士の提案聞かず

13日、米ニュージャージー州ベッドミンスターで演説するトランプ前大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は14日、私邸への機密文書持ち出しで起訴されたトランプ前大統領が、捜査を進めた司法省に協力して全ての文書を返還すべきだとする弁護士の提案を拒絶していたと報じた。弁護士は、前大統領が文書の提出に応じれば起訴は避けられると関係者に話していた。

 前大統領はスパイ防止法違反や司法妨害共謀の罪などに問われた。文書の提出に抵抗したことで刑事責任追及を招いたとの見方が強まっている。

 ペンス前副大統領も私邸から機密文書が見つかり、発見後すぐに捜査に協力したため司法省は刑事責任を問わなかった。

© 一般社団法人共同通信社