バイデン米大統領、日本外交評価 公式行事で好意的に紹介

スナク英首相との共同記者会見に臨んだバイデン米大統領=8日、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領が公式行事で、日本の外交を好意的に紹介する場面が増えている。ウクライナのゼレンスキー大統領が参加し、世界的に注目を集めた広島のG7サミットを取り仕切り、存在感を示したことを評価しているようだ。

 「日本で多くの時間を過ごした。日本は(防衛)予算やウクライナへの支援を増大させている」。バイデン氏は8日、スナク英首相と会談後の共同記者会見で力説した。欧米2カ国間の会談で、第三国の日本を称賛するのは珍しい。

 NATOのストルテンベルグ事務総長と13日に会談した時も「日韓や太平洋諸国との協議内容は、全てあなたに伝えている」と述べ、日本への言及を忘れなかった。

 日本は日米豪印の協力枠組み「クアッド」の中でも米国の立ち位置に近い。バイデン氏は岸田氏と韓国の尹錫悦大統領を数カ月以内に米国に招き、日米韓首脳会談を開催して連携強化も図る予定だ。

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