サクラマスの養殖実証実験 水揚げ

道が去年の秋から実施しているサクラマスの養殖実証試験の水揚げがきょう、道南の木古内町で行われました。この試験は、サクラマスの養殖事業化に向けたデータを集めるため、道がおととしから2回に分けて取り組んでいます。去年6月まで行った初回の試験では、水揚げできた割合が62%と目標の7割を下回ったことから、生存率を高めたり平均重量を上げるのが課題でした。エサの与え方などを調整して去年10月から2回目の実験を行い、きょう、放流した444匹のうちおよそ230匹を水揚げしました。生存率の細かい集計はこれからですが、魚体は大きなもので2.7キロほどあるということです。水揚げしたサクラマスは地元の飲食店にサンプルとして提供され、商品価値を確認するということです。道内でスルメイカやサンマなどの不漁が続く中、道は漁業の販路拡大のためサクラマスの養殖技術を確立し、全道に広げていきたい考えです。道水産林務部の今村係長「大きな種苗は前回より大型化している傾向にあったので手応えはあったかなと思う。大型化を目指していたのと、いろいろな(サイズの)種苗を入れてどうなるのかという試験だったので、これらのデータを基にどういうやり方が良いのか検討するためのいいデータが取れたと思っている」。

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