首相長男の告発状を提出 公邸侵入の疑いで、市民団体

岸田翔太郎氏を建造物侵入の疑いで東京地検に告発状を提出後、記者会見する市民団体「税金私物化を許さない市民の会」のメンバー=15日、東京・霞が関の司法記者クラブ

 首相公邸内で記念撮影する不適切な行動で、政務担当秘書官を辞職した岸田文雄首相の長男翔太郎氏について、市民団体「税金私物化を許さない市民の会」のメンバーが15日、建造物侵入の疑いで東京地検に告発状を提出した。

 告発状では、昨年12月に公邸に立ち入って忘年会を開催し、階段で記念撮影をしたり、公務用のスペースで飲食したりしたなどと指摘。公的な手続きを取ったり、首相が了解したりしなければ、翔太郎氏が出入りすることは許されないと主張している。

 告発状を提出後、都内で会見した岩田薫共同代表は「辞めたとしても問題だ。税金で運営されるスペースに勝手に立ち入った行為は刑法に問える」と述べた。

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