DXで絵画の細かい部分まで鑑賞可能に 19日から休館の宮城県美術館がシステム導入

19日から休館となる宮城県美術館が、DX=デジタルトランスフォーメーションの推進の一環として、絵画を高解像度で撮影して細部まで鑑賞できるシステムを導入しました。

新田智紀記者「県美術館所蔵の10の作品をデジタル化し、非接触型の機械を使って作品を大きくして見ることができます」

この技術はフローティングギガビューワーと呼ばれ、従来の4倍の解像度で絵画をデジタル撮影していて、画像を拡大することで筆のタッチや絵の具の厚みなど肉眼では確認できない細かい部分まで鑑賞することができます。

普段は強い光を当てられない作品でも、鮮明に見ることが可能となります。

このシステムは、7月からは仙台市泉区の県図書館に移設されるということです。

県生涯学習課加藤純一課長補佐「新たな鑑賞の機会になりますので、美術に触れてさまざまな学びにつなげていただきたい」

県美術館では、休館中の措置として7月3日から県庁ロビーに約10点の絵画のレプリカを展示するほか、ホームページでも30作品を公開することにしています。

県美術館は、2025年度中のリニューアルオープンを予定しています。

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