性犯罪規定見直す改正案を可決 参院法務委、全会一致

 参院法務委員会は15日、性犯罪規定を見直す刑法などの改正案を全会一致で可決した。強制性交罪などを「不同意性交罪」に名称変更し、処罰要件を明確化することが柱。与党は16日の参院本会議で成立を目指す。

 改正案は5月末に衆院を全会一致で通過。参院では改正入管難民法の審議が紛糾し、6月9日になって審議入りした。被害者団体などは今国会での成立を強く要望。与野党は13日の法務委で参考人質疑などを実施し、審議を急いだ。

 不同意性交罪の要件は「同意しない意思を形成、表明、全うすることのいずれかが難しい状態」とし、8項目を例示。上司・部下といった関係性の悪用など、被害実態に即したものとした。

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