電動車いすに関連する事故は過去5年間、全国で807件発生しており、愛媛県警では去年から、横断歩道を渡る際に大人も手を上げることを呼び掛けています。
15日、高齢者を対象にした交通安全教室が愛媛県八幡浜市で開かれ、参加者が電動車いすを利用する際の正しい道路の渡り方などを学びました。
参加した高齢者は、電動車いすは公道では歩行者と同じ扱いで、原則右側を通行する必要があることなどの説明を受けたほか、実際に電動車いすに乗り、手を上げて渡ることを実践していました。
では、信号がない横断歩道を渡ろうとする人がいると、どれだけの車が停止するのか?愛媛県警が調べたデータでは、停止率は年々上がっていて、今年は53.7%。概ね2台に1台は止まるようです。
では、横断歩道で大人も手を上げた場合はどう変わるのか。なんと7割の車が停車するそうで、停止率が大幅に上がるのがわかります。
大人向けの手の上げ方はあるのか、県警に聞いてみました。子どもの場合、運転席から見やすくするため手を高く上げてほしいそうですが、大人の場合は、子どもほど手を高く上げなくても手の平を見せたりアイコンタクトをとったりして、ドライバーに気づいてもらうのが大切だそうです。そして、手を上げたから車が止まると思いこまずに、停車したのを確認してから渡ってほしいと話していました。