西米良中でSDGs授業 識者と課題、現状考える

西米良中であったSDGsについての学習で、目標の優先順位を話し合う西米良中の生徒と講師の難波裕扶子さん(左から3番目)

 西米良村の西米良中(矢括尚義校長、33人)は13日、全校生徒で持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ授業を行った。識者による講演や教諭も加わってのグループワークなどがあり、環境問題など危機的状況にある現状や個々の目標などについて学んだ。
 環境教育として総合的な学習の時間で実施。講師はSDGsの普及啓発に取り組む「シンク・オブ・アザーズ」(日向市)の難波裕扶子さんが務めた。
 難波さんは人類の大量生産、消費で地球のエネルギーを次世代の分まで使っていることを説明。生活環境の悪化などをもたらす温暖化が間違いなく起きていると国連機関が結論付けていることなどを紹介し「SDGsを自分ごととして課題を考えてほしい」と訴えた。
 グループワークでは17ある目標の優先順位や根拠について議論するなどして理解を広げ、同校1年の德田煌志郎さん(12)は「物を捨てることなどが世界の飢餓や貧困につながると知った。不要な物は買わないなど普段の生活でも気を付けたい」と話していた。

© 株式会社宮崎日日新聞社