選挙協力解消で自民党窮地!?自公連立解消の可能性は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年6月14日に公開された動画のテーマは……自公連立解消か?今後はどうなる?

ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、自公連立解消の可能性について語っていただきました。

選挙協力解消で自民党は議席をいくつ減らす?

【このトピックのポイント】
・東京での選挙協力解消で自民党は議席を20減らすと松田氏は予想
・衆院選までに関係修復できるかどうかは不透明
・連立解消の可能性はなし

「参院のドン」青木幹雄氏が死去

官房長官や自民党参院議員会長などを歴任した青木幹雄氏が先日亡くなりました。松田氏が選挙に携わるようになった時には、すでに大ベテランの国会議員だったとのことで「参議院のドンというイメージ」とコメントしました。

竹下登元総理の秘書を務めた青木氏は、「汗は自分でかきましょう、手柄は人にあげましょう」という竹下氏の言葉を体現するような「調整型の極み」だったようです。

平成11年の自公連立政権誕生はそんな青木氏の功績の最たるもの。日本の政治に大きな影響を与えました。

連立政権誕生の裏で自民党側は小渕恵三氏、野中広務氏、そして青木氏が公明党と丁寧に調整を重ね、かつそれを外部に漏らさないことを徹底。松田氏は「すごいこと」とコメントしました。

松田氏「今なんかすぐ漏れちゃいますから。LINEでスクショ撮られてね、文春出ますから」

自民党が窮地?公明党の寝返りの破壊力はいかに

公明党は自民党との東京での選挙協力を解消する方針を発表しました。それを踏まえ、東京24区で公明党の票が相手候補に流れれば8万7000票がひっくり返るとの報道に松田氏は「適当な記事だな」と一蹴。

「(公明党の票が)全部相手候補に行くわけじゃない」と記事の内容を否定しました。

選挙協力をしないことと、自民党候補を落選させるために相手候補に票を入れることは「全くの別物」と松田氏。後者の場合は関係修復を不可能にするものであり、両党がそこまで踏み込む可能性は低いとしました。

MC鈴木邦和も「各政党支持層の票がその候補に10割乗ることはない」とコメント。8万7000票ひっくり返るというという記事の現実味のなさに言及しました。

ただ、選挙協力がなくなれば公明党の票が一定数離れるのは避けられません。その場合、自民党はどれくらい議席を減らすことになるのでしょうか。

松田氏は公明党支持者が白票を投じるケース、これまでの関係性を踏まえ自民党候補に投票するケース、相手候補に投票するケースがあるとし、地域によってどう動くかは差があるものの「下手したら20ぐらい落とす」と予測しました。

東京だけで20議席減らすとなれば自民党にとってはかなり衝撃的な数字。岸田総理にとっても解散しにくい材料の一つになっているのかもしれません。

衆院選までに関係修復する可能性について問われると、松田氏は難しいと考えている様子。

ただ、連立の解消については「まずあり得ない」と断言。また、東京以外の道府県については両党が丁寧にコミュニケーションをとっている地域も多く「全国的に公明党の票がひっくり返るみたいなことはあり得ない」とコメントしました。

今回の選挙協力解消の要因の1人として、茂木幹事長の名前が度々挙がります。もし二階氏が幹事長を続けていれば、この状況は避けられたのでしょうか。

松田氏は「ここまでこじれなかった可能性はある」とコメント。ただ、選挙区調整自体が10増10減に端を発していることから「そもそもしんどい話し合いなので、誰がやっても難しかった面もあると思います」としめくくりました。

動画本編はこちら!

自公の関係に亀裂!連立解消の可能性は?修復の余地は?

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