ザポロジエ原発の安定化措置確認 ダム決壊でIAEAトップ

15日、ウクライナ南部ザポロジエ原発に向かうIAEAのグロッシ事務局長(IAEA提供・ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナ訪問中の国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長が15日、ロシア軍が占拠する南部ザポロジエ原発を視察した。タス通信によると、決壊したカホフカ水力発電所のダムから冷却水を取れなくなった同原発の様子を確認し「状況は深刻だ」としながらも、併設の貯水池の水は十分で「安定化の措置は取られている」と述べた。

 ウクライナ軍の反転攻勢が続く中、グロッシ氏は13日、原発訪問に先立ち、キーウで記者団に「近くで激しい戦闘が起きており、とても懸念している」と述べていた。

 IAEAは昨年9月以来、安全確保のため、同原発に職員を駐在させてきた。

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