【武豊日記】ディープインパクトを偲ぶ場所

19年に亡くなったディープインパクトの産駒は、今年3歳になった最終世代。日本に6頭、海外に6頭という、超少数精鋭です。その12頭の中から英国ダービー馬が出るというのはまさに快挙。オーギュストロダン(Auguste Rodin)です。これで最初の世代から数えて13世代に渡った、全世代の産駒からクラシックホースが出るという、とんでもない記録が成就されました。本当にすごいことです。

その素晴らしいタイミングで、先週は北海道・苫小牧市のノーザンホースパーク内に「ディープインパクトゲート」が完成。すでに一般公開されています。公開記念セレモニーには、ボクも花束を携えて列席させていただきました。競走馬としてはもちろん、種牡馬としてもすごかったディープインパクトを偲ぶ場所ができたことを素直に喜んでいます。乗り心地はボクしか知らない、というのは最大級の自慢になりました。

ジェラルディーナとファーストコンタクト

今朝は久々に栗東トレセンへ。宝塚記念の1週前の追い切りで、ジェラルディーナとのファーストコンタクトを果たしてきました。ジェラルディーナはもちろん、父のモーリス、母のジェンティルドンナにも縁がありませんでしたから、この騎乗依頼はうれしいこと。状態は本当に良さそうで、本番が楽しみになりました。

週末は、土曜は函館で騎乗して、日曜日は東京へ。土日の移動はよくあることですが、夏競馬は移動距離が大きくなるのもその特徴。交通機関をよく調べて、効率の良い移動を計画するのもボクらの仕事です。

© 株式会社競馬のおはなし