日本権益のロシアLNGに遅れも アーク2、来年へのずれ示唆

 ロシア天然ガス大手ノバテクのグラトコフ副社長は15日、日本が権益を持つ北極圏での液化天然ガス(LNG)開発事業「アークティックLNG2」の生産が今年12月か来年初めに開始されるとの見通しを示した。ロシアのウクライナ侵攻前に予定していた今年中の生産開始が遅れる可能性を示唆した。

 インタファクス通信などが伝えた。グラトコフ氏は、ロシア・サンクトペテルブルクでの経済フォーラムで事業の現状を説明した。

 最終的な投資額は約213億ドル(約3兆円)に上るとの見通しも明らかにした。

 アーク2には独立行政法人のエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と三井物産が共同で権益を保有している。

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