『ザ・フラッシュ』出演俳優 役のキャラクター描写に不満「アクションフィギュアで遊んでいるような」

俳優マイケル・シャノン(48)が、『ザ・フラッシュ』で演じた役に不満を覚えているという。16日に公開を控えるDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の新作で、ヴィランのゾッド将軍役を演じているマイケルだが、キャラクターを掘り下げる機会を与えられなかったと感じているそうだ。

2014年の『マン・オブ・スティール』でもゾッド将軍役を演じていたマイケルは、コライダーにこう話している。「そうだね。嘘はつかないよ。俳優として満足行くものではなかった。マルチバース映画は、誰かがアクションフィギュアで遊んでいるようなものだ」「『ここにこの人がいて、ここにあの人がいる。そして2人は闘っているんだ!』って感じでね。『マン・オブ・スティール』では、キャラクターを深く考察した状況だと本当に感じたんだけど、これはそうとは言えないものだった」

「人々がそれをクレイジーだと考えようが考えまいが、僕は気にしない。僕は『マン・オブ・スティール』が、かなり洗練されたストーリーだと本当に感じたんだ。『ザ・フラッシュ』もそう感じるけど、ゾッドのストーリーではない。僕はただ挑戦を与える存在だ」「かなりクレイジーさ。僕がアクションフィギュアになるなんて考えたこともなかった。自分がそうなるとは思ってもみなかった。あのアクションフィギュアは自分ではなくゾッド将軍だから、その評価全てを受け取るわけにはいかない。実際マイケル・シャノンがアクションフィギュアになったら奇妙だよ」

新型コロナで遅れが出たほか、主演のエズラ・ミラーが複数の件で起訴されるなど問題に見舞われていた今回の新作だが、マイケルは、エズラの演技は待つ甲斐があったとして、こう続けている。

「正直なところ、僕にとって、この映画はエズラがすべてだ。エズラは本当に魅力的なパフォーマーで俳優だと思う。このパフォーマンスを見るのが待ちきれないね」「ネタバレをしたくないけど、この映画でエズラがしなければならなかったことは、かなりすごいことばかりだ」

「こういう映画では、多くの場合、人々は大がかりなセットや特殊効果に興奮するものだと思うけど、僕にとっては演技が全てなんだ。イングマール・ベルイマン映画であろうが、『アベンジャーズ』であろうが、関係ない。いつも演技が全てなんだ」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

© 株式会社神戸新聞社