三浦市交通安全協会、窓口業務を終了 協会員減少で財政難 神奈川初、7月いっぱいで

三崎署の敷地内に事務所を置く三浦市交通安全協会=15日、三浦市三崎町六合

 三浦市交通安全協会(三浦市三崎町六合)が、7月いっぱいで窓口業務を取りやめることが15日までに分かった。協会員が納める会費が激減し、事務員の人件費などが賄えないため。ボランティア団体として交通安全運動にはこれまで通り協力していくが、財政面で厳しい運営を迫られそうだ。

 同協会は三崎署の敷地内に事務所を置き、運転免許証の更新に必要な収入証紙の販売や顔写真の撮影、運転免許証の郵送業務を行っている。

 窓口を担当する事務員の人件費や事務所の光熱費・賃貸料などは、運転免許証を更新する際に協会員が支払う会費(1500円)を主な財源としてきた。しかし、6年前は約500万円あった会費収入が、2022年度は約2割の100万円ほどまで落ち込んだ。

 これまでは剰余金で穴埋めして継続してきた業務も限界に。同協会は5月の臨時総会で窓口業務の終了を決定し、議決書を県警に提出した。地区安全協会で窓口業務を廃止するは県内初という。

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