映画監督J.J.エイブラムスの娘、グレイシーがBon Iverなどをアースティックで披露

Gracie Abrams - Photo: Steve Jennings/Getty Images

テイラー・スウィフトの世界最大規模の“The Eras Tour”でオープニングアクトのひとりに抜擢された23歳のシンガーソングライター、そして映画監督J.J.エイブラムスの娘としても知られるグレイシー・エイブラムス(Gracie Abrams)。

そんな彼女が同ツアーの合間にSiriusXMの番組“Hits1”のスタジオに立ち寄り、Bon Iverによる2009年の楽曲「Beach Baby」の初カヴァーを含む、アコースティック演奏を披露した。パフォーマンス映像は以下よりご覧いただける。

<YouTube: Gracie Abrams — Beach Baby (Bon Iver Cover) [Live @ SiriusXM]>

2009年発表のEP『Blood Bank」の収録曲である「Beach Baby」は、Bon Iverの代名詞とも言える独特のアコースティック・サウンドが特徴的だが、グレイシーのヴァージョンは、彼女のギター演奏とヴォーカルのみの、全てがそぎ落とされた演奏となっている。彼女は吐息交じりにこう歌う。

Once a time, put a tongue
in your ear, on the beach
And you clutches clicking heels
昔、君は舌を出して
ビーチで波の音を聞きながら
ヒールをつかんで音を立てていたね

2011年に行われたライヴでBon Iverはこの曲について、「元カノが別の誰かと寝ていても、ビーチで彼女とイチャついていた頃の夢を見ることができるんだ」と観客に語っていた。

ザ・ナショナルのアーロン・デスナーと共に、『folklore』と『evermore』という2作のアルバムでテイラー・スウィフトと共作したことで知られているBon Iverは、グレイシー・エイブラムスが今年2月にリリースしたデビュー・アルバム『Good Riddance』のプロデュースを手掛けている。

グレイシーはSiriusXMでのパフォーマンスで、「Beach Baby」と合わせて、ギタリストの演奏とハーモニーを伴ったアルバム『Good Riddance』からのオリジナル曲「I Know It Don’t Work」のアコースティック演奏も披露。

今年初め、『Good Riddance』のリリースを記念して、人気TV番組“Jimmy Kimmel Live”に出演した彼女は、フルバンドと共に同曲をパフォーマンスしていた。

今年2月、米ビルボードの取材に応じたグレイシーは、アルバム・タイトル『Good Riddance』について、テーマは1つではなく、この言葉の中には多くの内省と責任が含まれていると明かしている。

「アルバムが出来上がるまでの1年間、個人的な変化がたくさん起きているように感じていました。今の自分は認めない昔の自分自身から離れ、それらを“厄介払い/Riddance)”をしたんです」

Written By Will Schube

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