ウルトジャパン、AXCR2023に参戦するTRDハイラックスMSBトラス135とスポンサー契約を締結

 6月15日、ウルトジャパンは、AXCRアジアクロスカントリーラリー2023に参戦するTRDハイラックスMSB135トラスとスポンサー契約を締結したと発表。ウルトグループの一員でラリーの舞台となるタイの現地法人であるウルトタイも、“ウルトTRDハイラックスMSBトラス135”としてラリーに挑むこのパートナーシップに加わっている。

 ウルトは、自動車や建築における整備用品やカーケア商品、補修用ケミカル、さらには金属加工業向けの工具や安全保護用品など、さまざまなアイテムを取り扱うドイツ生まれのリーディングカンパニーだ。その日本法人であるウルトジャパンが、昨季2022年のAXCRでもタッグを組んだTRDハイラックスMSBトラス135をふたたびサポートすることがアナウンスされた。

 今年で28回目を数えるAXCRの2023年大会は、8月13日(日)から19日(土)までの日程で東南アジアのタイとラオスの2カ国にまたがって開催される。

 TRD製のトヨタ・ハイラックスMSBを用い、この長く過酷なクロスカントリーラリーに挑む同チームは、昨年に引き続きドライバーにトラス代表取締役で前年のAXCRでは総合20位で完走を果たした新田正直を起用。

 新田はコンポジットスペシャリストとしての顔も持ち、これまでにレクサスIS F CCS-Rニュルブルクリンク・プロジェクトやチーム・スズキ・エクスターMotoGPのチームパートナーとして、カーボンコンポジット製品を供給してきた。また、AXCR2022では天然繊維由来のボディパーツを車両に取り付け、ラリーを通じて持続可能材料のテストを実施していたが、今大会でもブラッシュアップした新しいボディパーツを用意し、「天然繊維の軽さ強さ耐久性を証明」するべく完走を目指すとしている。

 一方、コドライバーにはトヨタ自動車のBEV開発室に所属する里中謙太が新たに迎えられた。里中は2022年のAXCRでT2G-Aクラスを制し、今季の全日本ラリー選手権でも第2戦新城でJN5クラス優勝を飾っている実力者だ。

 そんな“ウルトTRDハイラックスMSBトラス135”を支援するウルトジャパン、およびウルトタイは、現地でのメンテナンス・ケミカル品供給などを通してチームをサポートするとともに、AXCR2023の成功を祈りイベント全体を応援していく。

ウルトジャパンのケミカル製品
2023年仕様のカラーリングは7月上旬に発表される予定だ

■ウルトTRDハイラックスMSBトラス135 AXCR2023参戦概要

開催地:タイ王国/ラオス人民共和国
スケジュール:2023年8月13日(日)~19日(土)
総走行距離:約2000km
チーム名:WÜRTH TRD HILUX MSB Tras135
車両:TRDハイラックスMSB
ドライバー:新田正直
コドライバー:里中謙太
チームサポート:株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)/TRD/TCDアジア
チームマネージャー:グランツマン・グレゴリー
チーフメカニック:根岸啓二(TRD)

■クルーコメント

●新田正直/ドライバー
「昨年の経験をもとにブラッシュアップしたBcomp材料のボディを新たに作成し、天然繊維の軽さ強さ耐久性を証明し完走を目指します」

「ウルトの高機能ケミカル製品は、過酷なクロスカントリーラリーに必須であると昨年強く感じました。シリコンスプレーを吹き付けることで洗車時間の短縮ができ、潤滑スプレーは高い浸透力を発揮し、密着性に優れた潤滑油膜が形成されて潤滑剤が流れにくいと高評価を得ています」

「AXCR2023は、過酷な路面状況が長距離と予想されるので、ウルト製品の活躍の場が多くなることでしょう。コドライバー/メカニックたちと一丸となりゴールまで突き進みます。応援よろしくお願いいたします」

●里中謙太/コドライバー
「ウルトチームでの参戦をとても嬉しく思っています。万全なチーム体制も昨年確認済で安心ですし、天素材ボディも仕事柄強い関心があり大変興味深いチームです」

「昨年ウルトチームから頂いたパーツクリーナを使用し、スタックから抜け出したことも経験しています。洗浄部に長く留まり無駄なく洗浄力が高かった思い出が記憶に残っています」

「TCDアジアチームとのワンチーム体制にも期待しています。我々ウルトチームの応援よろしくお願いいたします」

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