空海生誕1250年祝い法要 大安寺「青葉祭」

本堂で営まれた弘法大師の誕生日を祝う法要=15日、奈良市大安寺2の大安寺

 奈良市大安寺2丁目の大安寺(河野良文貫主)で15日、若き日に同寺で学び、その後に住職も務めた弘法大師・空海の生誕1250年の誕生日を祝う「青葉祭」が営まれた。

 本堂に安置されたかわいらしい「稚児大師像」の前で法要が営まれた。同像は和紙の高野紙で作られた人間国宝・鹿児島寿蔵さんの作品で、毎年この日に限って公開されている。

 河野裕韶副住職ら僧侶3人の読経のあと、参列者とともに空海をたたえる「弘法大師和讃」を合唱。別の小さな大師像に甘茶を注ぎ手を合わせた。終了後には、参拝者に甘茶が振る舞われた。

 千葉県一宮町から参列した自営業の米川文代さん(52)は「昨年、母のがん封じ祈とうに来て青葉祭を知った。読経や甘茶をいただく機会はなかなかないので、今年もお参りできて良かった」と話していた。

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