神社仏閣やキリシタン墓地… 臼杵市内の巡礼地を巡るスタンプラリー【大分県】

臼杵市の巡礼地を巡る「うすき祈りの回廊」。市内4コースの聖地を訪れる=臼杵市観光協会
コースごとの公式ガイドブックと回廊スタンプ手帳
朱色の鳥居が連なる彩りの回廊コースの巡礼地「卯寅(うとの)稲荷神社」=臼杵市臼杵

 【臼杵】臼杵市観光協会は6月から、市内の巡礼地を巡る「うすき祈りの回廊」を展開している。公式ガイドブックとスタンプ手帳を手に、市内4コースの聖地を訪れるスタンプラリー企画。「宗教宗派を超え、臼杵の先人たちが大切にしてきた祈りや思いに心を傾けてもらえたら」と呼びかけている。

 協会によると、市内には臼杵石仏をはじめ、神社仏閣やキリシタンに関する史跡が数多くある。

 同企画では市内33カ所を巡礼地として定めた。コースは▽臼杵八坂神社や大橋寺など城下町周辺の「紅(あか)の回廊」(9カ所)▽樹林寺、福聚寺(ふくじゅうじ)など海辺を行く「青の回廊」(9カ所)▽下藤キリシタン墓地や普現寺など野津町の聖地が中心の「緑の回廊」(8カ所)▽臼杵石仏や満月寺などを回る「彩りの回廊」(7カ所)―の四つ。

 各巡礼地の歴史や特徴などをまとめたガイドブックをコースごとに準備。ルートやスタンプの設置場所なども掲載している。

 ガイドブックとスタンプ手帳は市観光交流プラザで入手可能(無料)。全33カ所のスタンプを集めると、達成記念スタンプを押印できる。同プラザでは特別御回廊印(税込み500円)も販売する。

 周知するポスターやチラシを市内の公共施設などに置き、市民や観光客にアピール。大分、福岡両県への誘客を図る来春の「デスティネーションキャンペーン」に向けて旅行会社などにもPRし、商品化を促す。

 同協会の西村昭郎専務理事(61)は「33カ所の聖地を訪ね、それぞれ異なる魅力に触れてほしい。リピーター増や滞在時間の拡大につながれば」と話した。

 問い合わせは市観光協会(0972.64.7130)。

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