来春から女子受け入れの滝川中高 今週末、男子校として最後の学園祭開催へ 学ラン姿のアイドルステージも 兵庫・神戸

男子校として最後の学園祭を控え、清掃活動に取り組んだ実行委員会の生徒とコウベリーズのメンバー=板宿本通商店街

 神戸市須磨区宝田町2の滝川中学・高校で17、18日、男子校として最後の学園祭を開く。創立105年の歴史で初めて、来春から女子生徒の受け入れが一部コースで始まるからだ。実行委員会メンバーの中学3年浦上大生さん(14)は「学校の新たなスタートに向けた学園祭にしたい」と意気込んでいる。(千葉翔大)

 同校は1918(大正7)年、マッチ産業の発展などに貢献した滝川弁三氏が「私立兵庫中学校」として設立。中高を合わせて計5コースあるうち、来春入学の入試から、中学の医進選抜など計3コースで女子生徒を募集する。

 「滝川祭」と銘打った学園祭はボウリングや射的、綿菓子の販売など20以上のブースが並ぶ。学校近くの板宿本通商店街(同区飛松町3)では、鉄道研究部によるジオラマ展示や書道部の演舞もある。

 2018年から滝川祭に出演する神戸発のアイドルユニット「KOBerrieS♪(コウベリーズ)」は今回、メンバー3人が、学ラン姿でステージに上がる。現在、滝川中3年と同高3年生のみ制服が学ランで、共学化に伴い、来春からブレザーとボレロに切り替わる。消えゆく学ランや男子校としての記憶をとどめようというわけだ。

 今月6日には、実行委の中高生12人とコウベリーズの2人が同商店街を約200メートルにわたって掃除。商店街に掲げられた滝川祭のバナーを背景に、記念撮影して互いの士気を高めた。

 生徒会副会長で高校2年の橋井凛太朗さん(16)は「歴史の転換点に開く滝川祭。先輩たちが築いた男子校の歴史を良い形で締めくくりたい」。系列校の滝川第二中高(神戸市西区)を卒業したコウベリーズの廣瀬未沙さん(21)は「当日は精いっぱいパフォーマンスする」と話した。

 滝川祭は両日とも午前9時~午後3時。コウベリーズは17日午後2時、同商店街の特設ステージに登場する。

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