日光で開催する「G7」や「夏の行楽シーズン」に備える 東武栃木駅で刃物を持った不審者の対応訓練

 24日から日光市で開催される「G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合」や本格的な夏の行楽シーズンに備えようと、東武栃木駅で15日、刃物を持った不審者に対応する訓練が行われました。

 訓練は新型コロナ感染症による行動制限が緩和され、人の動きが増えてきたことや、G7の大臣会合が24日から日光市で開催されることを踏まえ、突発的な不測の事態に備えるために行われました。

 15日は、警察官と東武鉄道の職員ら約40人が参加しました。

 訓練は、東武栃木駅に刃物を持った男が降りたという想定で行われました。

 実際に運行している列車から手配中の男が栃木駅で降りたことを確認した駅員が110番通報します。

 駅員はスマートフォンを使って映像をリアルタイムで送るシステムで、県警に現場の情報を伝えます。

 通報を受けた栃木警察署の警察官が駅に駆け付け、ホームにいた男に職務質問をすると、男はおこりだして持っていたナイフを取り出し「殺すぞ」などと怒鳴ってあばれ出します。

 警察官は、抵抗する男を「さすまた」や、「盾」などを使い取り押さえました。

 不審者への対応訓練の後、警察官の指導で東武鉄道の職員が「さすまた」の使い方や、不審者との対応の仕方などを学んでいました。

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