普段聞かないラインも相談 勝みなみは宮里藍さんの元エースキャディに感謝

今週バッグを預けるミック・シーボーンさんとの息もぴったり(撮影/亀山泰宏)

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 初日(15日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6556yd(パー72)

今週は宮里藍さんの元エースキャディだったミック・シーボーンさんにバッグを預けている勝みなみ。初タッグの相棒にグリーン上のライン読みを相談する場面も目立ったが、実はこれが大きな変化でもあった。

「今週、ちょっと聞いてみました」と笑い、助言を求めた理由を明かす。「(パッティングが)ずっと入っていなくて。自分が『これ、大丈夫かな?』というところでも(他人の目で)『大丈夫』と言ってくれたら、気持ちも乗るというか安心できる」。ミスはショートパットを引っ掛けてボギーを喫した最終9番くらい。グリーンを外した前半17番ではアプローチをショートして微妙な距離を残したが、これを決めきって18番(パー5)からの2連続バーディにつなげた。

13ホールのうち6ホールあったフェアウェイキープ失敗が重なった後半、風も吹いてラフからの距離のジャッジが難しい局面でもベテランキャディに助けられた。風向きやグリーンのコンディションを根拠に理路整然と番手選びを後押ししてくれるから、迷いを振り切って打てたという。タフな条件下でもグリーンを外したのは4ホールだけ。「ミックさんにすごく助けられました」と感謝する。

初日アンダーパーは4試合ぶり(撮影/亀山泰宏)

2アンダー34位スタート。「初日にアンダーで回るのが結構久しぶり」と話すように、4月「JMイーグルLA選手権」以来4試合ぶりとなるアンダーパーでの滑り出しだった。「そのうれしさもちょっとあるんですけど、まだ伸ばせたっていうのもあるし、後半もう少しフェアウェイに行ってくれていたら、バーディチャンスが増えてきたはず。帰ってから、復習と予習をちゃんとして臨みたい」。午後6時を過ぎた遅い時間のホールアウトから一転、午前8時43分ティオフと朝のプレーに回る2日目に向けて気持ちを引き締めた。(ミシガン州ベルモント/亀山泰宏)

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