宮城県北部を中心に大雨 道路の冠水やJR在来線運転見合わせなどの影響

16日の宮城県は大気の状態が不安定で、北部を中心に大雨となりました。宮城県に出されていた大雨や洪水の警報は既に解除されましたが、道路が冠水したり在来線が運転を見合わせたりするなど市民の生活にも影響が出ました。

仙台管区気象台によりますと、17日の宮城県は上空の寒気や気圧の谷の影響で大気の状態が不安定となり、大雨となる所もありました。

1時間当たりの最大降水量は、石巻で24.5ミリ、志津川が21.5ミリ、女川が21.0ミリなど各地で強い雨が降りました。 南三陸町志津川では、午後4時までの24時間の降水量が130.5ミリとなり、6月としては観測史上最大となりました。

中野玲那記者「登米市を流れる二股川に来ています。川の水面を見ると茶色く濁っていて、枝がまとまって流されていくのが見えます」

この雨の影響で、登米市を流れる二股川の昭和橋観測所では午後0時20分に避難を呼び掛ける目安となる氾濫危険水位を超え、住民たちからは不安の声が聞かれました。

「避難する場所が川を渡って向こう側なので、万が一ここがあふれたりしたら橋渡れないと避難場所に行けない」

石巻市清水町にある、JR仙石線のガード下です。大人のひざ下近くの高さまで冠水し通行止めとなっていて、係員が車の誘導をしていました。

JR仙山線では、正午ごろ熊ヶ根駅と陸前白沢駅の間で「線路内の電線に木がもたれかかって、木が燃えている」と近所の人から消防に通報がありました。雨の影響で木が倒れたものとみられています。けが人はいませんでしたが、倒木の撤去のため仙山線は愛子駅と作並駅の間で一時運転を見合わせました。

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