高校生、校内で初の「こども食堂」 八戸工大第二高(青森・八戸市)

「はちのへ郷土かるた」で交流を深める八工大二高生と小学生たち

 青森県八戸市の八戸工業大学第二高校(黒坂孝校長)は10日、「HAPPY ニコニコ食堂」と銘打ち、同校で初の「こども食堂」を開いた。同校2、3年生約25人と、事前に申し込んでいた八戸地域の小学生や未就学児約20人が、パフェを作って食べたり、「はちのへ郷土かるた」やドッジボールを通じて交流を深めた。

 同校には2、3年生の総合的な探究の時間に「こども食堂」をテーマに活動しているグループがある。NPO法人が市内の公民館で実施するこども食堂に関わるなどの活動をしてきた。今回初めて、生徒が主体となり、校内で開催することにした。

 参加者は調理実習室に集合。プリンやクッキー、果物、生クリームなどでパフェを作り、食べた。体育館では、かるたやドッジボールを楽しんだ。同校は、今後も状況を見ながら校内での開催を検討する。

 同校3年・大澤由鈴(ゆず)さんは「1カ月前から準備を進めた。チラシ作りや材料購入など、想像していたより大変だった」と振り返った。階上町の石鉢小1年・寺澤幸佑(こうすけ)君は妹・杏美(あんみ)ちゃんと一緒に参加、2人でかるたの絵札6枚を取った。「かるたは初めてで、本気でやった。食べ物を作るのは初めて。おいしかった」と笑顔で語った。

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