バイクで事故死した米俳優 事故直後は意識ハッキリ 車と衝突、体が宙に舞い地面に叩きつけられる

12日にバイクで事故死した米俳優トリート・ウィリアムズさん(71)は、亡くなるまで「意識がはっきりしており」救急隊員と会話をしていたそうだ。映画『ザ・グリード』やドラマ『エバーウッド 遥かなるコロラド』などで知られたトリートは、バーモント州ドーセット近郊で事故に遭い帰らぬ人に。今回、目撃者の1人がトリートの最期の瞬間と、致命的な衝突の状況について語った。

事故現場のそばにある自動車整備工場のオーナーは、デイリー・メールに「トリートは質問に答えるなど、完全に意識がはっきりしていました」「彼が宙に舞うのを見たんです。タイヤはまだ回転していました」と明かし、トリートが衝突後もヘルメットを着用していたと続けた。

事故後トリートはニューヨークのアルバニー医療センターにヘリ搬送されたが、そこで死亡が確認。本人のエージェント、バリー・マクファーソン氏は、12日の夜ピープル誌に宛てられた声明にこう綴っていた。「彼は今日午後事故で亡くなりました。彼が左折か右折をしようとしていたところ、前方に車が入ってきたのです」「私はただ悲しみに打ちひしがれています。彼は最高に良い人でした。非常に才能がある人でした」「彼は俳優が憧れる俳優だったのです。映画製作者達は彼が大好きでした。彼は1970年代の終わり頃からハリウッドの中心にいたのです」「彼は今年の自身のパフォーマンスを非常に誇りに思っていました。彼は私がとってきた仕事をとても喜んでくれました。彼のキャリアはバランスのとれたものでした」

一方バーモント警察は、今回の衝突事故について、「南を走行していた2008年型ホンダ・エレメントが駐車場へ左折しようとした」ことによるものと発表している。捜査当局によると、この車両が「停止し、左折の合図をした後、北を走行していたウィリアムズさんが運転する1986年製ホンダVT 700cバイクの進路に入った」という。更に警察は、トリートが「衝突を避けられず、バイクから投げ出され、重傷を負った」と付け加えた。

死の数時間前、トリートはバーモント州マンチェスターにある田舎の農場の家の美しさを満喫し、干し草が刈られるのを見て、その動画を投稿していた。

この死去により1988年に結婚した妻のパム・ヴァン・サントと二人の子供が遺された。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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