川崎市幸区南幸町2丁目の腕時計販売店に2人組が押し入った事件で、強盗致傷容疑で幸署に現行犯逮捕された大阪府高槻市、職業不詳の男（26）が「高額の報酬条件だったため、強盗に応募した」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。県警捜査1課は16日、犯行に使われた車を県内で押収したと発表した。事件はあす18日で、発生から1週間を迎える。県警は逃げた2人の行方を追っている。
捜査関係者や周辺住民によると、犯行に使われた車は黒っぽいコンパクトカーとみられ、現場近くの防犯カメラには事件発生直前に時計店へゆっくりと走行しながら向かう様子が写っていた。
捜査関係者によると、男は「大阪から新幹線で来て、現場近くの公園で（共犯者と）集合した」と話しているという。現場近くの公園で、店に押し入ったもう1人と、運転手役と合流したとみられる。男は、一緒に店に押し入った1人について「知らない男だった」との趣旨の供述をしているという。
県警は、交流サイト（SNS）への投稿に応募した男が、指示役の下で事件を起こしたとみて捜査している。時計店からは数十万円相当のアクセサリー1点が奪われていて、現場近くの歩道上で発見、県警が押収した。
事件は今月11日午後1時ごろ発生。2人が店の前で車を降りて店舗に押し入った。男は、男性店長（35）に制され逃走し、現行犯逮捕された。
