山梨県の郷土料理「ほうとう」
山梨県の郷土料理『ほうとう』。日本食の一つ『うどん』と同じように、小麦粉を練ったものだが、うどんよりも、ざっくりと切った太くて長くて平らな麺が特徴です。これを、カボチャをはじめとした季節の野菜と一緒に味噌仕立ての汁で煮込んだものが『ほうとう』と呼ばれる家庭料理となります。
「ほうとう」は「餺飥（はくたく）」の呼び名で、古くは平安時代から貴族が儀式等で食べていたそうです。また、一方で日本の有名な戦国武将「武田信玄」が考案し、陣中食にしていたとも言われています。
富士五湖地方の伝統食「吉田のうどん」
山梨県の郡内地方の郷土料理として知られる「吉田のうどん」は、硬くてコシの強い麺が特徴のうどん。薬味の使う“スリダネ”も吉田うどんの特徴の一つで、赤唐辛子をベースにゴマや山椒を加え油で炒めたもので、各店によって違うためこれを楽しみに店を巡る人も多いとか。甘辛く煮た馬肉と茹でキャベツがトッピングされるのがスタンダードです。
「吉田のうどん」は、江戸時代から昭和にかけて郡内地方の基幹産業「養蚕」や「織物」に携わる忙しい女性に代わり炊事を受け持った男性が強い力で捏ねたうどんです。女性が機織りを止めずに食べられ、また、水仕事による手荒れやあかぎれで、機織りで扱う糸の汚損を防ぐためもあったそうです。
河口湖の名物料理「かっぱめし」
河口湖に伝わる河童伝説にちなんで富士河口湖名物開発委員会が考案した丼。とろろと河童の好物キュウリの浅漬けををご飯の上に載せ、ゴマや刻みのりなどをトッピングしたものが「かっぱめし」です。さっぱりいただけるのでヘルシー志向の方におすすめの丼です。
世界一に輝いた「富士桜高原麦酒」
富士河口町に醸造所を置く富士桜高原麦酒。富士山麓、標高1000ｍに位置する富士山の大自然に囲まれた自然豊かな環境にあります。「富士桜高原麦酒」は、自社採水地の地下150ｍから汲み上げられた富士山の天然水「ふじざくら命水」を仕込み水として使用しています。このお水とドイツでも数少ない国家認定校で百年以上の歴史と多くの優れた醸造士を輩出した「デーメンス醸造専門学校」で培った醸造技術で造る本格的なドイツスタイルのビールが「富士桜高原麦酒」です。原料の多くはドイツより輸入し、モルト100％のビール（一部除く）です。アメリカで開催されるワールドビアカップやイギリスで開催されるワールド・ビア・アワードなどで数々の受賞歴を誇るビールを是非お楽しみください。
山梨の「ワイン」
山梨は日本のワイン生産発祥の地。1877年に山梨県甲州市勝沼に日本初の民間ワイン醸造所が設立されました。また、山梨では現在は約80ものワイナリーが山梨県内にあり、代表的な「甲州」をはじめ「マスカット・ベーリーA」などの日本固有種他、「シャルドネ」「ピノノワール」などの欧州種のワインも造られ、生産量でも日本一を誇ります。また、世界的権威のあるコンクールなどでも金賞を受賞するなどその品質は高く評価されています。
地元の品は道の駅を狙え！
では、いったいこれら地元ならではの食材はどこへ行けば手に入るのか。意外にお土産屋さんには、全国各地どこにでもある、似たような商品が並べられていたりします。そんな時は、『道の駅』に出掛けてみましょう。
日本独特の『道の駅』。これは、日本の各自治体と道路管理者が設置し、国土交通省（制度開始時は建設省）により登録されるもの。1991年に山口県、岐阜県、栃木県に実験的に設置された後、1993年、全国103箇所に設置されたのが始まりです。レストランや売店などの商業施設に、その利用客ではなくても利用できる無料休憩施設や広い駐車場が完備され、他にもその地独特の地域振興につながる施設が併設されているのが特徴です。もちろん、地元の特産品も多数取り揃えられています。ちなみに、2023年5月28日付時点で『道の駅』の全国登録数は、1,204箇所となっています。
道の駅なるさわ
河口湖インターチェンジから車で15分、国道139号沿いにある『道の駅なるさわ』。軽食コーナーでは、地元産の食材を使った郷土料理が豊富。道の駅のある鳴沢村は、豊かな自然に恵まれた高原野菜の産地でも有名。『道の駅なるさわ』でも、物産館を覗くと、キャベツや鳴沢菜、ブルーベリーなど、新鮮野菜や特産品がズラリと並んでいます。この“安くて超新鮮野菜”はお土産としても人気で、シーズンになると、多くの観光客が立ち寄り連日大賑わいです。また、山梨県は甲州ブドウの産地ですので、当然、山梨県産ワインもおみやげ品として販売されていますが、中でもちょっと珍しいお土産としてオススメなのが『キャベツワイン』。
鳴沢村の高原キャベツから醸造するワインで、産地である山梨県でもこの地域でしか手に入らないといわれる貴重品。ほのかにキャベツの香りが漂う独特の味わいが人気です。
■アクセス
《公共交通機関をご利用の方》
富士急行線河口湖駅より「鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス（ブルーライン）」へ乗車。
「道の駅なるさわ」バス停下車。バス停より徒歩１分
《レンタカー・タクシーをご利用の方》
中央自動車道河口湖ICより本栖湖方面へ８km 「道の駅なるさわ」信号を入る
住所：山梨県南都留郡鳴沢村 8532-63
URL：https://www.ja-narusawamura.or.jp/michinoeki/
道の駅富士吉田
関東の道の駅ランキングで常に上位ランクする人気の道の駅。ここでしか買えないお土産はもちろん、地元の新鮮な野菜などが充実しています。軽食コーナーでは、「吉田のうどん」を味わうことができます。
また、エリア内に、「富士山レーダードーム館」もあり、富士山に登らなくても富士山頂の寒さを風・映像・音などを通して臨場感を味わうことができます。
■アクセス
《公共交通機関をご利用の方》
富士急行線河口湖駅より「富士吉田・忍野・山中湖周遊バスふじっ湖号」へ乗車。
「富士山レーダードーム前」下車。バス停より徒歩1分
《レンタカー・タクシーをご利用の方》
中央自動車道河口湖ICより山中湖方面へ4km
「富士吉田忍野スマートIC入口」信号右折
住所：山梨県富士吉田市新屋3-7-3
URL：https://fujiyoshida.net/spot/11
地元食材は他にもここで味わえる！おすすめ店3選
FUJI GATEWAY
富士桜高原麦酒醸造所併設のFUJI GATEWAYクラブハウスでは、山梨県の魅力を集めたセレクトアイテムやオリジナルグッズなどを販売しています。出来立ての「富士桜高原麦酒」を樽生で味わえます。
また、エリア内には、多数のアトラクションが揃う家族のテーマ―パーク「富士すばるランド」や広大な芝生でキャンプが楽しめる「FUJI GATEWAY CAMP FIELD」もあります。
■アクセス
《公共交通機関をご利用の方》
富士急行線河口湖駅目の前の富士観光開発ビルディング裏より無料送迎バスをご利用いただけます。
詳細はこちら→https://www.subaruland.jp/en/#a03
《レンタカー・タクシーをご利用の方》
中央自動車道河口湖ＩＣより県道707号線経由で約4.5km
住所：山梨県南都留郡富士河口湖町船津字剣丸尾6663-1
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富士眺望の湯ゆらり（道の駅なるさわ隣接）
富士山を眺めながら温泉に浸かることができる日帰り温浴施設。富士山の眺望が抜群の2種類の露天風呂の他、炭酸泉や洞窟風呂など全16種類のお風呂が揃います。お風呂の他にもミニＳＬ列車が食事を運ぶ個室のお食事処「お狩場」、地元食材を味わう「ふじざくら」がございます。こちらのお食事処では、「ほうとう」や「富士桜高原麦酒」はもちろん「忍野サーモン」や「富士桜ポーク」、「とりもつ煮」、「八海豆腐」などご当地ならではの食材を色々味わうことができます。お風呂を利用しなくてもお食事だけの利用も可能です。
■アクセス
《公共交通機関をご利用の方》
道の駅なるさわ隣接
富士急行線河口湖駅より「鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス（ブルーライン）」へ乗車。
「道の駅なるさわ」バス停下車。バス停より徒歩3分
河口湖駅より無料送迎バス運行（要事前予約）
事前にゆらりホームページより必ずご予約ください。
https://www.fuji-yurari.jp/access.html
《レンタカー・タクシーをご利用の方》
中央自動車道河口湖ICより本栖湖方面へ８km 「道の駅なるさわ」信号を入る
住所：山梨県南都留郡鳴沢村8532-5
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谷村売店（中央自動車道下り）
中央自動車道・富士吉田線、大月ＪＣＴから河口湖ＩＣの中間点にある「富士山に最も近いパーキングエリア」。店内には、富士山・富士五湖エリアの玄関口として観光情報を案内する他、富士登山・キャンプグッズなども取り揃えています。
食堂では、「吉田のうどん」をはじめラーメンや定食などをリーズナブルな価格で味わえます。中央道を利用しお車でお越しの方は、是非立ち寄ってみてください。
■アクセス
中央自動車道富士吉田線 河口湖方面（下り）
※高速バスはこちらのパーキングには停まりません
山梨は「桃」や「ぶどう」「すもも」の生産量日本一を誇ります。「桃・すもも」の食べごろは7月~8月、「ぶどう」は8月~10月となっていますので、山梨県に訪れた際は是非旬の果物もお召し上がりください！
