全国有数のブルーベリー産地、美里の農園が摘み取り時期 SNS拡散、口コミで人気 実が大きく甘くて感激

甘酸っぱい実が鈴なりのブルーベリー=美里町中里のファームてんとうむし

 ブルーベリーの全国有数の産地として知られる埼玉県美里町の観光農園で、早生種の摘み取り時期を迎えている。同町中里のファームてんとうむしでは、およそ1200坪の農園で約550本を栽培。この時期はデューク、シエラ、サミットなどの品種が楽しめる。

 同園では2年ほど前から、ホームページ(HP)の他に写真共有アプリ「インスタグラム」で情報発信を始めた。丸々と実った青紫色のブルーベリーが画像で拡散され、小川幸子代表(67)は、「今までは常連さんや口コミが多かったが、SNS(交流サイト)を見て初めて来る人が増えた」と実感。実際にインスタを見て訪れたという桶川市の自営業水村豊さん(41)は、「実が大きくて色が濃くて甘い」と感激していた。

 かつて養蚕業で栄えた美里町は、桑畑の耕作放棄地を生かし1999年からブルーベリーを生産。栽培面積は約34ヘクタール、生産農家は約80戸で、うち13戸が美里観光農園の会(中島しのぶ会長)を組織して摘み取り販売を展開する。

 早生種は基本プラン(時間制限なし)が入園料300円、摘み取り料1キロ当たり2千円。予約は不要だが、来園時は事前連絡を推奨している。    問い合わせは、同園(電話090.7736.1268)へ。

 早生種は7月上旬まで。同月中旬ごろからは晩生種が旬となる。

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