戦前期、江戸川乱歩と双璧を成し、忘れられた変格探偵小説家"小酒井不木"的空間を体験できる「新刊・古書店 henn books」が名古屋市中区新栄にオープン

一般社団法人学びの文庫(は、新刊・古書店 henn books(愛知県名古屋市中区新栄1丁目6-3 シャインビル2F)を、2023年5月31日にオープンした。 昭和4年発行の改造社『小酒井不木全集』から抽出したキーワードを参考にして、大正・昭和初期の探偵小説や科学、医学、文学をテーマにした書店。セルフレジを採用し、無人(ときどき有人)で運営している。 「新刊・古書店 henn books(ヘンブックス)」は、「変格」や「小酒井不木」をテーマにした、変格(ときどき本格)な新刊・古書店。 大正から昭和初期の日本には、謎解き以外の要素を含む怪奇、幻想、猟奇、SF、冒険等の幅広いジャンルの探偵(推理)小説である、”変格” 探偵小説があった。そして、この「変格」の源流のひとりが、愛知県蟹江町の生まれで、名古屋市の鶴舞公園近くに住んでいた小酒井不木だ。 小酒井不木は、江戸川乱歩と並んで、大正・昭和に跨がる探偵小説家の双璧として、当時の愛好者たちに受けとめられていた。また、探偵小説家かつ医学者であった、小酒井不木の知識は、科学、文学を横断し、幅広く卓越したものだった。現代では「変格」や「小酒井不木」という言葉はあまり知られていないが、小説、映画、ドラマ、アニメ、ゲーム等にその精神は強く受け継がれている。そこで、「新刊・古書店 henn books(ヘンブックス)」は、「変格」を必要とする人に向けて、その源流を感じ、科学、文学を横断できる書店を目指しているという。 なお、愛知県蟹江町のご協力をいただき、動画配信サイトYoutubeで配信している小酒井不木原作の映像作品などを紹介した蟹江町作成の小酒井不木に関するパンフレットを配布している。

「新刊・古書店 henn books(ヘンブックス)」は、主に4つのテーマで選書をしている。

◉日本の名作探偵小説の本棚

◉海外の名作探偵小説の本棚

◉科学・医学の本棚

◉文学の本棚

これらの本棚は、昭和4年に発行された改造社『小酒井不木全集』から抽出したキーワードを参考にして選書し、構築をしている。 キーワードの抽出には、本法人が運営している「小酒井不木全集引用文献データベース」を活用している。 ▼URL:https://fuboku-citation.jp/ 「新刊・古書店 henn books(ヘンブックス)」の様子(オープン当時)は、Matterport より3D空間で閲覧可能。本棚と関連して、小酒井不木の紹介もしている。 ▼Matterport:https://my.matterport.com/models/FTSs226KRp5

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