父の日ギフト、美容品人気 脱マスク、関心一段と高く

西武池袋本店の売り場に並ぶ男性用ボディーソープなど=14日、東京都豊島区

 父の日のギフトとして、男性用美容品の人気が高まっている。オンライン会議中に自らの顔をパソコン画面越しに見る機会が増えたこともあり、新型コロナウイルス禍でも市場規模は拡大基調にあった。感染対策の緩和でマスクを外す機会が増えたことで美容への関心が一段と高まる中、百貨店は商機とみて売り込みをかける。

 西武池袋本店は18日の父の日に向け、男性用美容品の売り場面積を昨年から20%程度増やした。ボディーソープやハンドジェルが人気で、売り上げは前年から10%超増えた。担当者は「対面機会が増えて新たなニーズが出てきた。物価高でも出費を惜しまない人が多い」と話す。

 大丸神戸店は6月の1カ月間、資生堂ビューティーサロンで男性のヘアカットと眉の手入れをするサービスをする。担当者は「父の日のプレゼントとして、家族と一緒に来店してもらいたい」と話す。

 富士経済によると、化粧水やボディークリームといった「メンズコスメティックス(男性用化粧品)」の市場は、2023年に前年比2.2%増の1618億円と見込む。

© 一般社団法人共同通信社