排出削減強化、溝埋まらず 国連気候変動会合が閉会

ドイツ・ボンで開かれた国連気候変動枠組み条約の事務レベル会合=15日(共同)

 【ボン共同】ドイツ・ボンで開かれた国連気候変動枠組み条約の事務レベル会合が15日(日本時間16日)、閉会した。年末に初めて実施する世界の気候変動対策の進捗評価に向けた協議が主要テーマだったが、先進国と発展途上国の溝は埋まらなかった。評価の在り方や、温室効果ガスの排出削減強化にどうつなげるかといった部分が明確にならずに議論を終えた。

 閉会の全体会合で欧州連合(EU)は、中国などの交渉姿勢を念頭に「排出削減を十分に議論できなかった」と批判。途上国側は「先進国の技術や資金の支援こそが重要だ」と反論した。

 進捗評価はパリ協定に盛り込まれた仕組みで、5年ごとに実施する。

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