ハースF1、シルバーストンで行うピレリのタイヤテストにリザーブのフィッティパルディを起用へ

 ハースF1チームは、チームの公式テスト兼リザーブドライバーを務めるピエトロ・フィッティパルディが、来月のF1第11戦イギリスGPの翌週にシルバーストンでピレリのタイヤテストを行うことを発表した。

 チームは7月11日と12日に行われるテストに参加し、来シーズンに向けて準備されるプロトタイプタイヤを試すことになる。テスト初日はフルタイムドライバーのニコ・ヒュルケンベルグが午前、ケビン・マグヌッセンが午後のセッションを担当し、翌日の水曜日はフィッティパルディが午前と午後の両セッションを引き継ぐ。

 2度のF1世界チャンピオンでインディアナポリス500でも2回の優勝を飾ったエマーソン・フィッティパルディの孫であり、現在26歳のピエトロは「またステアリングを握ることができるのは本当にうれしい」と語った。

「僕にとってはエキサイティングなことだ。F1マシンでシルバーストンを走ったことがないからね。あそこはこのスポーツのなかでも最も由緒あるコースのひとつだと思う」

「興奮しているのと同じくらい、チームのために素晴らしい仕事をして、彼らのためにマシン開発の点でできるだけ多くのことを学ぼうと集中している」

「ピレリのタイヤテストは重要なテストになる。ハースのために最高の仕事をすることをとても楽しみにしているよ。VF-23で走行するチャンスを与えてくれたチームに感謝したい」

2023年F1第8戦スペインGP木曜日 シート合わせを行うピエトロ・フィッティパルディ(ハース テスト&リザーブドライバー)

 フィッティパルディは、ハースと5シーズンにわたって仕事をしてきた。今年はIMSAスポーツカー選手権とFIA世界耐久選手権に参戦しており、先週末のル・マン24時間レースでは、LMP2クラスで2番手からスタートした。

「ピエトロほどの経験を持ち合わせたリザーブドライバーはそう多くはないので、彼のVF-23についてのフィードバックが我々にとって非常に貴重であることがわかるだろう」とハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、チームが発表したプレスリリースのなかで述べた。

「ピエトロは常に素晴らしい職業意識を持っているし、チームの目標を学びサポートする際の彼の情熱は、継続の鍵となっている」

「彼が他のふたつのレースプログラムにフル参戦することは、マネーグラム・ハースF1チームにとってまたとない利益だ。今年のマシンを彼に託すことで、彼はふたたびあらゆる機会に向けた準備ができるだろう」

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