エルニーニョ、93年を追加 記録的な冷夏、気象庁が再解析

 気象庁は16日、南米ペルー沖の海面水温が高くなり、異常気象の原因とされる「エルニーニョ現象」の発生時期について、過去の海面水温データの誤差を小さくするなど解析し直した結果、新たに基準を満たした1979年秋~79.80年冬(79年12月~翌年2月)と、93年春~秋の期間を追加したと発表した。93年夏は日本では記録的な冷夏でコメ不足に陥り、後に「平成の米騒動」と呼ばれた。

 気象庁は今回、衛星観測導入や、過去の記録の高精度解析によって、海面水温のデータを更新。その結果、エルニーニョの発生時期が変わったケースもあった。

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