4月8日に1軍登録され、源田壮亮が不在のショートのポジションを児玉亮涼と共に守ってきた滝澤夏央。試合出場は多くはなかったが、プロ初ホームランも放ち、しっかり役目を果たしていたが、6月4日に抹消となった。
1軍に帯同したこの2カ月について滝澤は「自分のミスで負けた試合もありましたし、抹消を伝えられた時はそういうところも含めて頑張ろうと切り替えました」と話す。児玉とはおそろいのTシャツを購入するほど普段から仲が良いが、同じポジションを争うライバルであることに変わりはない。「今は児玉さんの方がレベルが上ですが、ファームで試合に出続けられる選手になって児玉さんを追い抜きたいです」と闘志を燃やす。
ファームでは新たに、打つ方でしっかり結果を出すこと、守備ではエラーしないことを意識して取り組んでいる。全てにおいてレベルアップというのは変わらない。食事の管理面も継続して、管理栄養士やS&C(ストレッチ&コンディショニング)に助言をもらいながら頑張っているようだ。梅雨に入りあっという間に夏がやってくる。「夏自体は嫌いではないのですが、食欲が落ちますし、体力的にきつくなる時期ではあるので、そこをどう乗り切るかが今年の一つ、ポイントになると思っています。食事面の取り組みと体力強化で、どこまで自分の力を発揮することができるか」と夏を楽しみにしている様子。
そして6月18日は父の日。「お父さんはすごく優しいのですが、野球のことになると、全然知らないのに厳しい、そんな人です。小さい頃は野球の練習のために毎日送迎をしてくれましたし、時間さえあれば練習に付き合ってくれました。お父さんは水泳の選手で野球は全くやったことがないのですが、運動神経が良いのでキャッチボールもノックも完璧でした。お父さんが僕たちに野球をやらせたかったというのがあって、一番上の兄が野球チームに入ったことがきっかけで兄弟みんな野球をしている感じです。お父さんは僕が決めた道はどの道でも応援してくれていました。プロ志望届を出す時も背中を押してくれましたね。昔から『今のレベルで満足するな、向上心を忘れるな』ということをずっと言われていて、中学生くらいまで褒められたことがなかったです。あらためて、プロ野球選手になれたのはお父さんが毎日ノックを打ってくれて、キャッチボールの相手をしてくれたことが一番だと思っています。守備に自信があると言えるのもお父さんのおかげだと思っています。感謝しかないです。お父さん、ありがとう」。(西武ライオンズ広報部)