山田洋次監督、次回作に意欲 最新映画は中国で初上映

16日、中国上海市で記者会見する山田洋次監督(共同)

 【上海共同】山田洋次監督(91)の新作映画「こんにちは、母さん」が16日、中国上海市で開かれている第25回上海国際映画祭で、世界で初めて先行上映された。山田監督は同日、上海市のホテルで記者会見し、次回作への意欲をにじませた。

 「こんにちは、母さん」の舞台は東京の下町で、夫に先立たれた後、恋に落ちる女性を吉永小百合さんが、その息子を大泉洋さんが演じ、周囲の人々の人間模様を描いた。日本での一般公開は9月1日から。

 山田監督は、つらく苦しい時代だから最近の日本映画のテーマも重くなっていくとし、今後作品を作るとしたら「軽やかな、笑いの多い、楽しくなるような映画を作りたい」と話した。

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